根名草山(金精峠・奥鬼怒の中間 2329.7m)

2004.8.22



途中の見晴らしより湯の湖・男体山

金精峠、奥は金精山

念仏平避難小屋

鬼怒沼湿原遠望

菅沼と丸山高原
 22日、雨は降らないと勝手に思って7時半、金精峠に向けて出発する。薄日は射しいてるものの中禅寺湖付近からは、男体山にもガスがからみだし、あまり山からの見通しは良くない模様。9時半過ぎ、金精トンネル入り口の駐車場に到着。先客の車が15台ほどあり、今日はにぎやかかと思いながら9時48分登山開始。

 だいぶ遅い出発に少し焦りを感じながら、早速の急登にとりつく。峠までは標高差約170mだが、丸太の階段がやけに段差がありペースと呼吸が乱れる。スネが長くて?大変しんどい。短足の人は楽゛ダベェナァァ・・と勝手なことを思い、両手・全身を使って高度を稼ぐ。約25分で金精峠に到着する。ここは、白根方面や菅沼方面の十字路で、金精神社の祠も建つ。湯の湖や男体山の裾のも見えて絶景ポイントでもある。

小休止後、平坦になった道を湯泉岳方面に進む。ガスがかなり湧いているが、すぐにコメツガ林に入るため見通しを気にせずに進む。しばらく行くと道はジグザグになり、ペースを落としジックリと登る。先ほどの登りに比べると、遙かに楽だ。木の間からは菅沼がチラチラと見え、時折金精道路も見える開けた場所も数カ所ある。約20分ほど進むとかなり緩い登りに変わり、林の中を一気に進む。やがて湯泉岳分岐に着き小休止を取る。

 ここからは湯泉岳の腹を巻くように、少し下り気味に進む。木立がとぎれ始めた頃、東方眼下に刈込湖がガスの合間から見える。太郎山はガスの中でよく見えない。やがて背の低い笹に覆われた道に変わり、足下がよく見えず慎重に下る。やや大きな岩が現れると、刈り払われた道に変わりやや平坦になる。ここからはしばらく小さなアップダウンを繰り返し、大きなコメツガ林に入るとやがて沢化した下り道となり念仏平避難小屋に着く。宇都宮・野木の各労山系山岳会の小さな看板が付けられ、管理しているのだろう。豊富な水場もあり、甘く感じる水で、喉を潤す。


けっこう花も多い

こちらを伺うカモシカ
 再び緩い登りに取り付き、小高い山を巻くように数回のアップダウンを繰り返しながら進む。開けた場所も多く、燧ヶ岳なども見えそうだ。小屋から1時間ほど進むと、岩場が現れ丸沼方面が見え出すと、もう根名草山の山頂も近い。相変わらずガスが多く見通しは良くないが、山頂の一角から鬼怒沼湿原が見えた。太郎山も一瞬、姿を現し今日はこんなものだろうと、とりあえず天候に感謝する。

 山頂にもコメツガの林があり、全体の道もあまり見通しは良くない。ここから更に、奥鬼怒温泉郷までコースが続く。林が多いためにキノコ類が最盛期。オヤマリンドウやハンゴンソウが一部群落になっていた。他にゴゼンタチバナの実も赤くなり色を添え、ツルリンドウも偶然見つけた。この日出会った人は合計6名、殆どの人は白根方面に登ったようだった。しかし、金精峠上部で、ガサガサと音がして見上げてみるとカモシカが遊んでいるのを目撃、声をかけたり口笛でしばし戯れる。こちらに下りそうに進み、こられても困るのでそそくさと引き上げる。金精神社には、立派な金精様が鎮座していたが、大沢温泉よりはかなり小振り。んでもスゲーェェと感心して、一気にトンネルまで下山する。  阿部 記

コースタイム:登山口−0:25−金精峠十字路−0:45−湯泉岳分岐−0:35−念仏平小屋−0:50−根名草山頂−0:55−念仏平小屋−0:35−湯泉岳分岐−0:45−金精峠十字路−0:25−登山口(昼食時間含まず、休憩時間含む)